『スティーブ・ジョブズ』

『スティーブ・ジョブズⅠⅡ』を大晦日から読み始めて1月2日朝読了。2巻で860頁。カリスマであり、酷い奴であったことを再確認した。私は信者どころかアンチ。稀代の傑物だったのはそうだろうし、アップルがジョブズ亡き後、世界観を維持するのは困難だと思う。

彼の魔法をかけられた製品の開発過程がいくつも出てくる。しかし、MBAなどいくつもの重要な製品が抜けているし、モバイルミーがこけてiCloudに置き換えられたあたりなど何故最初のクオリティチェックをくぐり抜けたかに言及がない。

この本の基調となっているのは、彼が消費者に素晴らしい製品を届けることを最も重視したのではなく、hpやディズニーのような続いていく企業にアップルを並べたかったということ。ジョブズ亡き後、彼の役割を果たせる人はいないと感じた。