カテゴリー: 研究

保育料を引き上げる理由(4)

保育料を引き上げる理由(1)~(3)までで、各種保育所が生まれていること、そして待機児童だけが問題なわけではなくて、認可保育所に入れるかどうかが新たな格差を生んでいることが理解してもらえただろう。川崎市で、なぜ今になって保育料を引き上げなければならないのか、記者発表要旨からかいつまんで説明したい。

保育料を引き上げる理由(3)

首都圏での待機児童数は毎年減っていないように見える。でも、認可保育所の定員数は増加しているし、自治体補助金付きの認可外保育所も増えている。いわば「動的均衡」と呼べるような状況で、新規開設した保育所に入所が決定された子ども数を上回る新しい入所申請者が現れるから待機児童数が減らない。スウェーデンに学べば、簡単に解決できるかもしれない。

保育料を引き上げる理由(2)

保育所にもいろいろあって、利用者負担もいろいろある。認可保育所では、お財布の中身をのぞき込んでから利用者負担が決まる仕組みをとっている。同じように子どもを預けていたとしても、低所得のシングルマザーだと無料、フルタイム共働きで十分な世帯収入があると6万円といった具合だ。