パートナーと死別する人生『没イチ』

著者による紹介記事があります。
「夫の突然死後の「腫れ物扱い」が苦しくて…かわいそう、はもうやめて」
#現代ビジネス https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57904

かつて上野千鶴子氏の『おひとりさまの老後』がベストセラーになりました。人生全体を眺めると伴侶と一緒に過ごす時期よりもシングルで過ごす時期の方が長いので、おひとりさまの人生を楽しみましょうという勧めだったと記憶しています。

『没イチ』は、パートナーとの死別してからの人生について取り上げています。著者自身が配偶者の突然死に直面し、死を受容しなければならないのか?どこか遠くに行っていると心理的に回避しても良いのではないか?と疑問を投げかけます。「没イチの会」メンバーの経験談も合わせて読むと、様々な人生における配偶者への依存と死別より迫られる自立といったエピソードが披露されています。

現在はおひとりさまではない方も、パートナーとの関係を振り返り、感謝とともに反省する機会になるのではないかと思わされた、読後感です。