中国出張してきました(2)

中国で話題!?のスマホ決済を経験してきました。日本でも楽天ポイントをスマホでバーコード表示させたり、LINEペイなどのスマホ決済が用意されています。それ以前から無線ICのFeliCaを使ったおサイフケータイが普及していた日本では、QRコードというありふれた技術を軽んじていたふしがあります。

中国でのメッセンジャーアプリの代表は微信(WeChat)です。使い勝手としてはLINEと変わりません。ただ、みんながスマホでWeChatを使っていることが当たり前になっていて、多くの人が初対面の人と名刺交換するのではなく、WeChatのお友達になるというのが一般的なやりとりになってきています。もちろん大学の学部長・学長・党書記といった方々は名刺を持っていますが。

WeChatの機能にウォレットという機能があり、これが微信支付(WeChatPay)の手元側となっています。(中国本土の)銀行口座、クレジットカード、身分証明書などを紐付けることができます。ただし、日本人が登録するのはハードルが結構高いです。

日本のクレジットカードで登録できたりできなかったり、対応が揺れているようです。私は中国籍の友人から少額を送金してもらい、ウォレットを表示させることができました。

現状では日本のクレジットカードで登録できたとしても、マネーをチャージすることはできません。中国本土の銀行口座があればデビットカード的に決済することもできるそうですが、日本人が中国本土の銀行口座を開設できる条件は厳しくなっているらしく、中国の住所、電話番号、1年以上のビザを示さなければならないようです。

日本国内でマネーをチャージするには、誰かに送金してもらうか、「ポケットチェンジ」を利用する方法があります。私は東京駅近くのポケットチェンジを利用して、余らせていた中国人民元をWeChatPayのマネーに交換しました。

いよいよ中国現地でのスマホ決済体験です。中国大連駅前の勝利広場地下ショッピングアーケードで買い物しました。WeChatの「+」「スキャン」でお店のQRコードを読み取り、金額を入力し、決済パスワード6桁入力、完了画面をお店の人に見せて取引終了です。

外国人の使用上限は1000元(約1万7千円)までとなっているので、おためし体験くらいでしか使うことはできません。もともと中国人のための決済手段としてネットワーク化された経緯があるので、日本人が使いたいというのは余計な話なのかもしれません。しかし、中国で仕事したりする日本人としてはもう少し便宜を図ってくれたらなと思います。日本で発行されたクレジットカードからチャージできるとか請求が上がるとか。

昨年、WeChatPayと2大スマホ決済手段となっているAliPayが日本での普及活動の際、日本人も使えるようにしたいと明言していたのに、邦銀の協力が得られずに暗礁に乗り上げているという話も出ている。いずれにせよ、日本人がせめて中国でどちらかのスマホ決済を使えるようにして欲しいというのが最近の願いです。