中国出張してきました(1)

11月14~18日の4泊5日で、中国・大連市に出張してきました。国際連携担当の大学業務での出張です。ここのところ毎年2~3回は中国出張しています。成田空港の出国・帰国手続きが少し変わっていたことと、中国の入国審査の変わったことを書きます。

9月にフィリピン学生研修の引率から帰国したとき、成田空港の帰国審査が自動化されていました。法務省は「顔認証ゲート」と呼んでいます。

顔認証ゲートの本格導入について(お知らせ)
1.顔認証ゲートの本格導入
 入国管理局では,平成29年10月18日から,羽田空港の上陸審査場に顔認証ゲートを3台先行導入し,平成30年8月までに,羽田空港に加え,成田空港,中部空港,関西空港及び福岡空港の上陸審査場に本格導入しました。また,同年11月末までに当該5空港の出国審査場へ本格導入し,日本人の出国手続,帰国手続の両方で利用できるようにする予定です。
 なお,顔認証ゲートの利用に当たり,事前の利用登録手続は必要ありません。
導入目的
顔認証ゲート 観光立国の実現のため,訪日外国人旅行者数を2020年に4,000万人, 2030年に6,000万人とすることを目指し,様々な取組が行われているところ,顔認証技術を活用して日本人の出帰国手続を合理化し,より多くの入国審査官を外国人の審査に充て,審査の厳格さを維持しつつ更なる円滑化を図ることを目的とするものです。
(後略)

http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri07_00168.html

法務省のお知らせにあるように、今回11月の出張では日本人の出国も自動化されていました。以前の「自動化ゲート」は事前登録が必要で、チェックインカウンターの端などに登録場所がありましたが、それほど利用率は高くなかったようです。「顔認証ゲート」は、事前登録不要で日本パスポートを持っている人はこちらを使って!と誘導されました。さすがに出国も帰国もスタンプ押されないとカラ出張と疑われたときにマズいので出国スタンプだけは押してもらいました。

中国・大連市は日本企業が多く進出し、かつての反日ムードが中国全土に広がったときもデモが起きなかったと言われます。現地企業も日系企業との何らかの関わりのあることが多いそうです。そのため、日本語教育機関は充実していて、日本語を中高生のうちから勉強する人も多くいます。

成田空港から大連空港に着いて、入国審査を受けようと列に並びました。審査台の機器が3月に訪中したときと変わっていて、カメラに加えて指紋採取パネルが設置されていました。この間に外国人入国者に指紋採取が決まったようです。日本も同様のことをしているので、まあ納得です。

少し違和感があったのを思い返すと、前に並んでいた人はカメラでの顔撮影に加えて指紋採取だったのに、私の順番ではカメラでの顔撮影が省略されていたのです。3月に撮った顔データがあるから今回はパスということだったのでしょうか。