ドーナツを譲るべきか?

ドーナツに執着があるわけではありませんが、ツィッターに流れてきた4択問題がありました。

この質問は心理学をベースにしたものと思われますが、利己的かどうかがテーマになっています。これを経済学の立場で回答すると次のようになります。

経済学は市場価格原理が働くためには、需要(買い手)と供給(売り手)が利己的に行動することで合理的な市場均衡が生まれると説きます。ここで譲ってしまうと市場拡大の機会が失われ、結果的に入手できない不幸な人を増やしてしまいます。

心理学と経済学でまったく視点が違うようですが、この二つの分野が協力してできた経済学の最先端分野が「行動経済学」です。経済学は合理的な人間を想定するのに、現実の人間はこんなに不合理なのか?心理学実験の助けを借りて解明しています。ただ、経済学としては、不合理な人間をどう合理的に矯正できるかを考えるので、一般の方々には首を傾げられるかもしれません。