マイナンバーが導入されていれば、機械的に子ども手当受給資格を持つ人をピックアップした上で給付通知を送りつけることが可能になる。オプトイン型の給付通知で、いらないという人は連絡すれば止めてもらえる。子ども手当を出したくないけど仕方なくやるんであれば、オプトアウト型の給付通知も可能だ。今回の子ども手当を申請した人のみに給付するのはまさにそんなやり方だった。マイナンバーが導入されていれば、子ども手当未申請なんて起こらなかったのだ。
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保育料を引き上げる理由(4)
保育料を引き上げる理由(1)~(3)までで、各種保育所が生まれていること、そして待機児童だけが問題なわけではなくて、認可保育所に入れるかどうかが新たな格差を生んでいることが理解してもらえただろう。川崎市で、なぜ今になって保育料を引き上げなければならないのか、記者発表要旨からかいつまんで説明したい。
保育料を引き上げる理由(3)
首都圏での待機児童数は毎年減っていないように見える。でも、認可保育所の定員数は増加しているし、自治体補助金付きの認可外保育所も増えている。いわば「動的均衡」と呼べるような状況で、新規開設した保育所に入所が決定された子ども数を上回る新しい入所申請者が現れるから待機児童数が減らない。スウェーデンに学べば、簡単に解決できるかもしれない。