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ミャンマー民主化は誰の幸せ?

ミャンマーの民主化の象徴としてアウンサンスーチー女史の役割はこのまま続いていくのだろうか? かつての軍事独裁政権が良かったとは決して思わない。 このまま民主化が進む中で少数民族の声が大きくなり多数派と対立した場合、その結末はどこにあるのだろうか?国民全体の幸せにはつながらないような懸念を持っている。

孫崎享『不愉快な現実』

筆者は外務省官僚として各国で外交官を務め、最後には防衛大学教授でキャリアを終えるという、理論派の元外交官です。帯には尖閣諸島をなめるようにして飛行する航空自衛隊機が映っていて、平積みにされている書店では手に取ってしまう仕掛けがあります。要点から言えば、日米の相互理解がずれてきてしまっていて、日本人よ周囲を見渡して現実認識を改めよというメッセージがちりばめられています。