カテゴリー: 読書

福岡伸一『動的平衡1・2』

分子生物学者・福岡伸一の雑誌「ソトコト」での連載をまとめたものである。代表作『生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)』は、細胞膜すら持たないウイルスは生物なのか無生物なのか?という問いかけから、読者を分子生物学の世界へ引き込む手腕は秀逸だった。本書2冊もそこから逸脱することなく、様々なエピソードを交えながら読者が腑に落ちる説明をしている。

東野圭吾『真夏の方程式』

★★★★★
作家生活25周年特別刊行3部作の第2作目、読んだのは最期だが。東野圭吾『真夏の方程式』読了。探偵ガリレオシリーズ長編としては3作目である。事件の現場となる「玻璃ヶ浦」は、読み進めているうちに伊豆半島かな、それとも駿河湾のどこかなのかな、と想像を膨らませていた。

東野圭吾『マスカレード・ホテル』

★★★★☆作家生活25周年特別刊行3部作の完結編になっているらしい。東野圭吾『マスカレード・ホテル』読了。先に読んだ『麒麟の翼』よりも伏線の回収の仕方は素直ですっきり、職業柄の「常識」にとらわれる登場人物の描き方も好ましい。