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進路変更するため中退する学生

自動車整備士の専門学校に行くので中退したいという学生と面談した。彼の言い分は「資格があれば食べていけるはず」というところから全く動かすことができず、教員としての力不足と同時にアマルティア・センのケイパビリティの議論を思い起こしている。

ミャンマー民主化は誰の幸せ?

ミャンマーの民主化の象徴としてアウンサンスーチー女史の役割はこのまま続いていくのだろうか? かつての軍事独裁政権が良かったとは決して思わない。 このまま民主化が進む中で少数民族の声が大きくなり多数派と対立した場合、その結末はどこにあるのだろうか?国民全体の幸せにはつながらないような懸念を持っている。

ケイパビリティの現実

アマルティア・セン教授の講演の後に開催された震災復興シンポジウムで、主婦を名乗る聴衆から質問に名を借りた自己主張がなされた。思い込みと決めつけと、人の話に耳を傾けない態度は、スルーしたパネリストが共通して感じていたことかもしれない。個々人に与えられた潜在的な選択能力、ケイパビリティの欠如こそが貧困なのだとセン教授は言っている。目の前にある選択肢が見えないことこそ貧困の証明であり、はからずも実例を観察することになった。