接点の無さそうな二つの問題の共通点は、上げれば増収になると単純に考えていることだ。電気料金10%値上げして10%増収するなんて価格弾力性はあり得ない。真っ当な家計あるいは事業者であれば節電によって電気料金の伸びを抑えるはずだ。消費税増税にしても税率を上げれば税収増になると信じているわけだ。経済が縮小してしまえば目論見は崩れることになる。
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マイナンバーと子ども手当未申請
マイナンバーが導入されていれば、機械的に子ども手当受給資格を持つ人をピックアップした上で給付通知を送りつけることが可能になる。オプトイン型の給付通知で、いらないという人は連絡すれば止めてもらえる。子ども手当を出したくないけど仕方なくやるんであれば、オプトアウト型の給付通知も可能だ。今回の子ども手当を申請した人のみに給付するのはまさにそんなやり方だった。マイナンバーが導入されていれば、子ども手当未申請なんて起こらなかったのだ。
在宅医療推進-野田総理・柏市訪問をつなぐ線
2012年度の診療報酬改定で在宅医療推進が決まったことと、2月11日に野田総理が千葉県柏市を訪問したことは、2つの点として報道されているが、これらは線でつながっている。線をつなげているのは、元厚生労働事務次官、辻哲夫東大教授だ。医療に関しても病院中心主義を止めるという彼の考え方については私も支持する。ただ、ものごとの進め方に関してはその手腕に感服するばかりだ。