接点の無さそうな二つの問題の共通点は、上げれば増収になると単純に考えていることだ。電気料金10%値上げして10%増収するなんて価格弾力性はあり得ない。真っ当な家計あるいは事業者であれば節電によって電気料金の伸びを抑えるはずだ。消費税増税にしても税率を上げれば税収増になると信じているわけだ。経済が縮小してしまえば目論見は崩れることになる。
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国家公務員給与削減の違和感
民主党公約「国家公務員の人件費削減」と今回の「国家公務員給与削減」は同じものに見えるかもしれないが、別物だ。皆が給与を減らして人件費を減らすなんて方法は霞が関や永田町の常識でしか無いやり方である。皆で一律給与削減ではなく、高給取り数人に辞めてもらうだけで人件費削減目標は達成できるわけだ。もっと言えば、公務員制度改革を本気でやり通すのであれば、国の仕事と地方の仕事をきっちりわける地方分権改革を進めることと、国民に対して「おかみ頼み」を止めてくれ、国の仕事に優先順位をつけさせてくれ、と言わなくてはならない。
センター試験よもやま話
試験問題の配付ミスがあった、暖房設備から異音が出ていて集中できなかった、試験開始時刻が遅れた、などなど。こういったミスは、マニュアル通りやっていたら間違うはずがない、試験監督者がたるんでる、と言われたりするわけだ。そもそも、全国一斉にやる「大学入試センター試験」自体の必要性がどれくらいあるのか、再検討した方が良さそうだ。