フィリピン高校留学のススメ(3)

フィリピンの教育制度を確認しておきたい。フィリピンの高校は2年制だ。小学校6年、中学校4年、そして高校2年の12年間の教育課程があって、その上に大学がある。

小学校1年生をGrade 1と呼び、日本で言うところの高校2年はGrade 11だ。つまり、日本で高校1年の学年末に留学のための試験を受ければ、フィリピンの高校に正規入学できるということ。

もちろん正規入学などしなくても、交換留学制度のある日本の高校に入学すれば短期留学の機会はある。次女の在籍するSHS-AdCは、母体となるイエズス会つながりで、栄光学園中高及び清泉女学院中高と交換留学制度がある。しかし高校教育を英語で身につけたいと思えば、正規入学が選択肢になる。

当初、次女は1年間で留学を終える予定だったので考えになかったのだが、結果的に丸2年留学することになり、図らずも日本の大学を帰国生として受験する資格を得た。最初から帰国生入試狙いで留学する人がいてもおかしくない。ただ、大学によって受験資格認定が必要だったりするので、手続きはとても面倒くさい。国公立大学については、最初に大学入試センター試験(次からは共通テスト)の受験資格認定を受けておいて、そのコピーを示せば個別受験資格審査はスキップできるようだ。

帰国生入試を受けようとするときに、英語試験やSATなどの統一試験のスコアを要求されることが多い。フィリピン現地でどちらも受験可能だが、スケジュールを十分に確認しておかないと会場が満席になってしまったり、予定が狂ってしまう。ちなみに次女はIELTSとSATを2回ずつ受験した。そのうち1回はセブ会場が満席になったために、隣の島まで30分のフライト&泊まりがけで受験することになった。IELTSとSATのどちらも後に受けた方がスコアが良くなっていて、慣れというのは大事だと思った。