フィリピン高校留学から大学留学へ

フィリピン・セブの現地高校 Senior High School – Ateneo de Cebuに2年間留学した娘は、無事なんとか卒業することができた。新型コロナ騒ぎで、卒業パーティー Graduation Ball (アメリカの高校にありがちな盛装してカップルで入場みたいなの)とか、ガウンに角帽被っての卒業式 Graduation Rites も中止になった。娘は親友宅に身を寄せた外出自粛生活を余儀なくされている。

フィリピン情勢としては、首都マニラを含む北部のルソン島は感染者・死亡者共に増加している傾向にあり、セブを含む中部ビサヤ地方は比較的感染拡大は抑えられている傾向にある(2020年4月時点)。しかし、ECQ(強化コミュニティ検疫)が4月中旬から5月末、そして5月中旬とたびたび延長されていて、医療機関の受診や通行証を持っている家族で一人だけが買い物に行くなどを除けば、外出は禁止されている。企業も従業員の感染防止のため休業させられている。マニラでは咎めた警官に反抗した元軍人が射殺される事件も起きている。

観光や語学留学でのインバウンドビジネスが盛んだったセブでも、日本人は大きく影響を受けた。語学留学中の日本人は帰国を迫られたが、予約していたフライトがキャンセルされたりして、帰国難民になっていた人が1000人単位で残された。そこで活躍したのがセブ日本人会の皆さんで、フィリピン航空にかけあってチャーター便を何回も運行させていた。片道しか乗客がいないため、チャーター便運賃は割高ではあったけれども、帰国希望の方々にはとても感謝されていた。

ちなみに娘に関しては、卒業パーティーや卒業式が中止になったとしても、卒業証明にあたる最終学年のSchool Report Cardの交付を受けないと後々困るのと、現地大学の合格通知を待っていたことで引き続き現地にとどまることを選んだ。騒ぎが拡大していなければ4月初旬に一時帰国する予定だったが、現在はフィリピンから出国すると再入国できる見込みが無いので、学生ビザが現地で取得さえできればクリスマス休暇あたりまでは帰国しないと見込んでいる。

さて、記事タイトルともかかわる本題として大学進学の話である。日本で受験した理工系大学は残念ながら合格通知をもらうことはできなかった。フィリピンの現地大学は2つ受験し、高校留学した系列大学であるAteneo de Manilaからは合格通知をもらえなかった。セブ島のトップ大学であるUniversity of San Carlosの情報科学専攻からは唯一合格をもらえたので、進学先として決まった。

これから4年間はフィリピン・セブでの留学生活が続くことになる。なお、隠れた費用があるのかどうかはまだわからないが、USCの学費は年間30万円弱である。親として高校留学とほとんど変わらない割安な留学費用は有り難い。