オンライン授業のメモ(7)

オンライン授業に必要な機材

私のオンライン授業は講義動画とzoom質疑応答のハイブリッド型なので、動画作成の機材とzoom質疑応答のための機材が必要だった。動画作成には、Microsoft PowerPointとAdobe Premiere Proを使い、録音マイクは最終的にコンデンサーマイクを採用した。zoom質疑応答に関しては、合理的拝領のための字幕表示もあって、OBS StudioやAndroidタブレットなどを活用した。

マイク選びの変遷

zoomのマイクをPC内蔵マイクにすると、モデルによってはスピーカーとの干渉からノイズが乗る場合がある。授業とは別の会議で、そのような参加者が複数いたので、外部マイクを使用することを考えて試してみた。

当初、10年以上前から所有していて最近はご無沙汰していたBluetoothヘッドセット(片耳)を発掘してきて使ってみた。やはり耳にかけるタイプのものは長時間装着しているとツラいのと、Bluetooth自体の制約で音質が悪い上に呼吸のノイズがのってしまう問題があった。新品のBluetoothネックバンド型の両耳イヤホン&マイクも試してみたが、マイクの性能が悪くてほとんど採れない期待外れだった。

次に試してみて学期半ばまで活用したが既に発売終了になっているオリンパスのICレコーダーをUSBケーブルで接続して、外部ダイナミックマイクとして使う方法だった。音質はそこそこ明瞭に採れたのだが、どうしてもノイズが消せなかった。動画収録では、編集ソフトのAdobe Premiere Proで音声エフェクトでノイズ低減させた。

そうこうしているうちに学期初めに中華ネット通販Aliexpressに注文しておいた、中華コンデンサーマイクセットが届いた。BM800である。日本のAmazonでも同程度の価格で販売していたり、価格上乗せで即納してくれる業者があるので、中華ネット通販のハードルが高いと思っている人にはお勧めである。

上からコンデンサーマイクセット、USBオーディオインタフェース、ファンタム電源である。マイクセットには、アームやポップガードも付属している。USBオーディオインタフェースは付属のものもあったが、ホワイトノイズがどうしても消えなかったので、定評のあるUGREENのものを追加購入した。また、USBオーディオがファンタム電源代わりになってくれるはずだったのが、ゲインがあまりにも低いので、ファンタム電源を導入した。コンデンサーマイクには必須の機材である。

最終的には、動画収録は中華コンデンサーマイク一式で採るようにしたところ、編集ソフトで音声エフェクトをかける必要のないくらい良い音質で採れるようになった。ちなみに〇万円するコンデンサーマイク機材も多い中、これらは総額8千円程度で収まった。

クロマキー幕

機材の一部に含めるべきだろうが、zoomには仮想背景を使う機能があり、単色の壁ならば対応できるのだが、緑色の背景だとよりよく抜けるのでクロマキー幕を導入した。

なるべく安価に済ませようと考えて、100円ショップのダイソーに出かけた。大判のカラーフエルト(70cm x 60cm)が4枚あれば、十分な面積を確保できるからだ。壁面に張り付けるためのポスター用シールも買い込んだ。

我が家では最大同時3人がオンライン会議を使ったりするので、別角度には天井から緑色のレジャーシートを巻き取れるようにしながら垂らした。

秋学期もオンライン授業が続くことを予想して、中華ネット通販で本格的なクロマキー幕も調達済みである。

(続く)